皆さん意麺(イーミェン)という台湾料理はご存知でしょうか。牛肉麺や担仔麺などが日本では圧倒的に有名ですが、同じ麺類でも私はこの意麺の方が大好きです。そのくらい美味しい麺料理なのですが、あまり知られていないのが残念なところ。
もとは台南発祥の料理のようですが、油で揚げた麺を使っていて、見た目は少し日清のチキンラーメンっぽいかも?汁あり汁無しが選べます。今回はこの意麺を、台北でリーズナブルな価格と抜群の味で提供してくれる素敵なお店を紹介したいと思います。
名前は意麺王!迪化街近くでアクセス抜群
お店の名前は「意麺王」と言います。王という字が付くだけあって、味には自信があると思いますよ。場所は、古くから乾物屋が並ぶエリアとして有名で、観光地としても人気の迪化街のほど近く、繁華街の少し北側、大稻埕公園のすぐ近くですのでわかりやすいと思います。私はよくもうワンブロック北側のスターバックス保安門市店でお茶をしてから、こちらの意麺王さんで夕食というパターンでよく利用させて頂いています。近くにカルフールもありますので、お買い物にも便利なエリアです。
店構えは、大きな看板がかかっている割には店内が簡素ですので、あまり派手さはありません。しかし、前面がガラス張りで扉が大きく開いていますので、初めてのお客さんでも入りやすく利用しやすい雰囲気です。日中もランチタイム後の休憩もなく、夜までずっと営業されていますので、夕方など少し小腹が空いたな、といった場合もさくっと軽食としても立ち寄れるのでおすすめですよ。
注文はテーブルに着いてから行います。お店に入ると、店員さんが「内用?(ネイヨン)」と聞いてくれますので、頷けば席へ案内してくれます。店内は広いですので、基本的には余裕がありますが、混雑時は相席になりますので、それは覚悟して下さい。
席に着くと、注文表とペンを持ってきてくれます。ほしい物に正の字で数を書き、端に置いておくと取りに来て下さいますので、あとは料理が出てくるのを待つのみ。基本的に意麺は茹でてソースをかけるだけですので、あっという間に運ばれてきますよ。
調理台の上にも紙と同じ内容のメニューが書かれています。全ての料理が載っているわけではありあませんが、一部、横に写真もありますので、参考にして下さい。ちなみにこちら、創業80年の老舗と書かれていますね。
かき氷もありますが、おすすめは断然、汁無し意麺。メニューには乾意麺と書かれています。湯麺は汁ありの意麺です。どちらも美味しいですが、個人的には汁無しの方がおすすめです。お値段なんと一杯たったの30元。日本円で120円前後ですので、お得ですね。
ただし、意麺一杯はかなり小さい鉢で出てきますので、びっくりする方もいるかも知れませんが、台湾ではそれがおなじみのサイズです。それだけでは一食分には足りませんのでスープか小皿を合わせて頼んだほうが良いでしょう。そもそも台湾の方は日本のラーメンのように、一品だけで食事を済ませることが少ないと思います。いつも小鉢2,3品が付くのが当たり前の雰囲気があります。ただ、無理して頼む必要はないですよ。
メニューの読み方ですが、「切盤」というのがカットされた小皿料理、という意味ですので、スライスされたお肉や野菜の一品料理が出てきます。猪は豚肉ですので、豚のハツなどのモツ肉などです。モツが苦手な方は三枚肉などを選ぶと良いと思います。塩茹でされて刻み生姜と一緒に出てきますので、テーブルにある甘辛いソースを付けて頂きます。臭みはなく、こちらのモツは食べやすいです。
さて、いよいよ意麺の登場です!今回はワンタンスープを一緒に注文しました。はぁ~待ってたー!このビジュアルだけでお腹いっぱいになれそうです。
意麺は上に赤いソースがかかっていますので、混ぜ混ぜしてから頂きます。見た目の色は辛そうですが、実はこのソース甘みの方が強く、ちょっとピリ辛くらいですので、辛いものが苦手な方にもおすすめできます。麺はコシがあるとはお世辞にも言えませんが、ゴムっぽいというか、ビヨーンと伸びる独特の歯ごたえです。具はニラだけ。とてもシンプルなのですが、なぜかハマります。
甘辛ソースと細麺がよく絡んで、あっという間に食べ切ってしまいます。奥深いコクがあるとか、出汁の風味が~、といった感想の真逆を行く、どちらかというとB級グルメ感が強い麺料理ですが、一度試して下さい!ハマりますから。
そして、こちらがワンタンスープ(餛飩湯)。お値段30元。胡椒の風味が効いたスープに、ワンタンがゴロゴロ入っています。スープ自体は薄味ですが、ワンタンの餡がかなり濃い味付けになっていますので、バランスが良いです。こちらも具はニラだけ。シンプルですね。
各テーブルの上には胡椒、醤油、辛いタレが置かれていますので、お好みでどうぞ。台湾の醤油は甘みが強くて美味しいですよ。赤いタレは意麺の上のソースとは別で、本当に辛いので量には気をつけて!
どちらの料理も器が小さく、こんなので足りるかな~と思いましたが、意外とお腹いっぱいになります。お肉がぎっしり入っているからでしょうか。最初に頼みすぎないように気をつけた方が良いと思います。
お支払いは1番最後。入り口近くにレジ台がありますので、そちらで精算して終了です。スタッフさんもニコニコといつも愛想がよく、入りやすいお店です。観光ついでに小腹が空いたら、ぜひ、こちら意麺王さんを利用してみて下さい。美味しい意麺と出会えますよ。ごちそうさまでした。
■DATA
意麺王
台北市大同區歸綏街202號
定休日:水曜日
営業時間:10:30~20:30
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