台南はなんと言ってもグルメの街です。前回は、赤崁楼付近の有名なお店を数軒紹介しましたが、今回はさらに足を延ばして、なかなか台北では出会えないようなディープなエリアと、グルメをご紹介したいと思います。
台南は、特急は止まりますが、新幹線は別の駅に停車しますので、未だにレトロな雰囲気と佇まいを残しています。台南の人は皆さん本当に優しく、いい意味でかなりいい加減で、車の運転もゆったりしていますので、台北とは雰囲気もかなり違いますよ。
白身魚のお粥が絶品!阿憨鹹粥
まずはこちら!虱目魚(サバヒ)と呼ばれる白身魚を使ったお粥屋さんです。台南では一番有名な虱目魚肚粥(サバヒのお粥)のお店だと思います。注文すると、まさかの油條、揚げパンがどーんと乗せられています。(追加注文です)なかなか迫力の見た目ですね。
しかし!味はかなり優しく、癖や臭みは全くありません。お魚の出汁がたっぷり出ていて、コクがあって本当に美味しいですよ。ここに、追加で付けた揚げパンを浸しながら頂きましょう。お粥と油條の組み合わせは台湾ではド定番ですね。
私は香菜、パクチーが苦手なので、個人的には無いほうが美味しいと思います。苦手な人は初めに抜いてもらってください。
プリプリの魚の身は、コラーゲンもたっぷりです。皮も薄いですので、入っている身はほぼ全部食べられますよ。
こちらは同じ虱目魚の皮です。甘辛い味付けでそぼろ肉と一緒に煮付けられていて、鱗も綺麗に取られているので、皮の下の油が乗った部分をまるごと頂くことが出来ます。見た目より全然クセがないですよ。ご飯によく合います。
平日のお昼過ぎです。お店が広いのでゆったり座れます。回転が早く、お料理の提供もものすごい早さで出てきます。
魚のお粥は120元、魚皮は40元、めちゃくちゃ安いです。台北でも同じような料理は食べられますが、やはり鮮度も違いますし、お値段は倍以上になるそうです。こんなにお安く絶品お粥が食べられますので、台南に来たら、ここはマストで来て欲しいと思います。
お店は、台南駅の北側にある、台南公園の前公園南路という道を西にまっすぐ進むとありますので、歩けない距離ではないと思います。もしくは、林百貨店から忠義路三段を北に進み、公園南路との突き当り交差点の角にありますので、わかりやすいです。
◆DATA
阿憨鹹粥
台南市公園南路169號
定休日なし
6:20~22:00
地元民おすすめピーナッツちまきの名店!老店 肉粽菜粽
粽子とはちまきのことです。20mほど先に、有名な劉家というちまき店もありますが、観光客が多く来るお店だそうで、こちらの老店のほうがローカル色が強いです。味はもちろん美味しいですし、昼から地元のおじさんがたくさんいて、若い人は少ないので若干勇気が要りますが、ビビらずに座りましょう!
相席でも皆さん気にしませんので、席を見つけたら、カウンターのおばちゃんに注文します。筆談でも大丈夫だと思います。
ここはピーナッツちまきが有名ですので、一つ注文しました。通常セットでパクチーがどっさり乗せられるので、パクチーが苦手な人は抜きましょう。
こちらが蒸したてピーナッツちまきです!ぷるんぷるんの生地に、ピーナッツの粉がどっさりです。タレは台南らしく、かなり甘めで、みたらし団子のタレかと思うくらい甘いです。でもそれがホカホカ、もちもちの生地によく合っていて、ご飯とデザートの間くらいの感覚です。
中から柔らかく蒸されたピーナッツがこれでもか、と言うくらい出て来ます。タレはテーブルに赤いボトルで置かれているので、足りなければ追加出来ます。たっぷりのタレに絡めて頂きましょう。
お店の人が汗をかきながら、忙しそうにちまちを葉に巻いています。ちまきは1個30元、お味噌汁はなんと10元!破格ですが、お値段以上の味です。お肉のちまきもありますので、ここだけで十分お腹いっぱいになれますよ。地元の人に長年愛されている台南の味を実感してみて下さい。
台南駅正面の前に延びる成功路を、まっすぐ進むと劉家のちまき屋(劉家粽子)の緑の看板が見えますので、右手に曲がるとすぐです。
◆DATA
老店 肉粽菜粽
台南市北區西門路三段23號
03:00~15:00
まとめ
あまり台北では見ないような料理が台南にはあります。街の雰囲気もかなり違っていて、異国情緒たっぷりですので、街の空気とともに、ローカル食堂でのんびり食事してみましょう。これから、少しずつ他の台南料理も順次紹介していきたいと思います!
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