台湾のパイナップルケーキといえば、有名なお店はたくさんありますよね。とくにここ数年で人気が高まっているのが、台南発祥のお菓子メーカー、微熱山丘Sunny Hills です。

可愛らしいこちらのパッケージを見たことある方も多いのではないでしょうか。

インターネットでも購入可能ですが、路面店は台北の松山地区に一店のみあります。お店も綺麗で、日本語での接客も完璧で素敵なお店なのですが、ただ、行き方が少しややこしいことでも有名です。中心部から離れている上、最寄り駅からも中途半端な距離にあり、初めて台北を訪れた場合には、少し行きにくいのが現実です。車やタクシーを手配出来ない場合は、バスを使えば近くまで行けますが、バスの路線も慣れていなければ複雑で難しく感じます。しかし、今回、歩いて検証した結果、余裕で駅から歩けることがわかりました！また、松山空港へも徒歩で行けるのかも、実際歩いて調べてみました。

今回は、私の経験に基づく、いちばん分かりやすい道と行き方をご紹介したいと思います。

また、Sunny Hillsから最近出た新商品も試してみましたので、ぜひお土産の参考にして下さい！

最寄りはMRT南京三民駅、もしくは台北小巨蛋駅！

南京三民站から地図上では1.3kmの距離にあります。台北小巨蛋站からはもう少し近くて1.1kmという距離です。市内中心部からは、台北小巨蛋站の方が一駅近いですし、便利そうですが、私は今回南京三民站を利用しました。

理由は、南京三民站から微熱山丘まで歩く間に、他の有名なパイナップルケーキのお店である、一之軒と佳徳鳳梨酥の二軒の前を通ることが出来るからです。お土産をお求めの方は、ぜひこちらの二店も合わせて訪れることをおすすめします。さらに同じ並びの道には近くに裕珍馨というパイナップルケーキ屋さんもありますし、タピオカミルクティーで有名な春水堂もありますので、観光にはもってこいのエリアだと思います。

一之軒と佳徳、この2店舗については、次回詳しくご紹介することにして、まずは駅からの道順を説明します。

南京三民站に着いたらまず2番出口を出て地上に上がります。

出口を出てすぐ左手に、ケンタッキーフライドチキンとマクドナルドが並んでおり、その先に日本人の間でも有名なドラッグストアの康是美COSMEDが見えます。そのすぐ先が一之軒です。ピンク色の看板が目印で、可愛らしいベーカリーです。

この道をさらに進むと、中国系の観光客の方でごった返す、有名なChia Te 佳徳鳳梨酥があります。

そちらを過ぎると吉野家の牛丼店があり、その次の角、watsons屈臣氏という、青緑色の看板のドラッグストアの右手に大手銀行の国泰世華銀行、光復分行と別の銀行の凱基銀行がありますので、その角を（方向的には北に）右折します。

すると、ファミリーマートがあって、写真のような商店が続くエリアへと続きます。

ここの通りは実はとても面白くて、美味しそうな雞肉飯のお店ですとか、安い果物屋さんなんかがあって、見てるだけでも楽しいのですが、個人的には陳家涼麺という冷麺屋さんがお気に入りです。

ここの冷麺はゴマダレが効いていてとても美味しいですし、量は少なめですが小腹満たしにはもってこいですので、もしお時間があればぜひお立ち寄り下さい。

その道の突き当り、健康路とのT字路になっていますので、そこを左折します。

左手にドミノ・ピザが見えてくると正解です。この辺りから住宅街になり、目印が少なくなりますので注意して下さい。健康路沿いに進み、右手2つ目の角をまた右折して下さい。このとき角には黒い看板の車屋さんがあります。

こちらの道も細いですが、ご心配なく。そのまま信じて直進（北上）して下さい。

こちらをずんずん進みましょう。

延寿街という道との交差点に突き当たりますので、こちらを今度は左折します。

右手にひしめく住宅を見ながら直進し、1つ目の角、右手前に緑色の建物が見えてくると、いよいよもうゴールは目の前！その交差点を右折し、また北上。この通りに微熱山丘はあります！

民生公園という広々とした公園が右手に広がっています。

この公園に面してお店がありますので、雰囲気はとても良く、お店の入り口周りにも植物がたくさん植えられていて素敵な店構えとなっています。

ここまでざっと迷わず歩いて15分程度。いかがでしょう？それほど難しくなさそうではないでしょうか。初めて訪れる場所で、しかも海外ということですので、不安に思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、台湾は比較的安全な都市ですし、不慣れなバスに乗って迷ってしまったりするよりは、駅から徒歩でも十分歩ける距離ですので、徒歩での来店、おすすめですよ！

微熱山丘 Sunny Hills 台北店と新商品のご紹介

さて、ここからは店内の雰囲気と、今回訪れて出会った新商品を二品ご紹介したいと思います。

入り口は広く、開放的な雰囲気です。店員さんは常時5人以上いると思います。一般的なお菓子屋さんと違う点は、入るとたくさんの商品が並んでいて、そこから選んでレジへ持って行く、というよくあるスタイルではなく、こちらはサロンのようなおもてなしで、入るとまずこちらの席へと案内されます。

この大きな木のテーブルが入り口すぐにあり、ここで美味しい烏龍茶と、パイナップルケーキまるまる一個を試食として頂くことが出来ます。もちろん、不要な場合は断ることもできます。また、個室も奥にあるようで、VIPのお客様や、会社の社員旅行で複数人でまとめて来店する場合などはそちらを使ったりもするようです。

こちらが出てきたパイナップルケーキと温かい烏龍茶。一つで300円以上するような商品のパイナップルケーキを無料でふるまって頂けるなんて、とても親切ですよね。

こちらの烏龍茶もとても美味しいです。苦味がなく、甘くてすっきりした後味です。微熱山丘は烏龍茶の産地、南投県が発祥ですので、美味しいお茶も手に入りやすいのでしょうね。ちなみにこちらのお茶も販売されているようです。

桃園空港にある微熱山丘のストアでは、このようにお土産サイズの可愛らしいパッケージで販売されていました。お茶好きな方はこちらも要チェックですよ。

商品は見本が一部陳列されているのみですので、店員さんに直接ほしい商品と個数を伝えると精算して渡してもらえます。基本的にお客さん一組につき、一人の店員さんが付いて接客して下さいます。日本語が上手な方が多いので、言葉の問題はないと思いますよ。

今回は本当は以前購入してとても美味しかった梅のケーキをリピートしたくて訪問したのですが、あいにくその梅ケーキは生産終了となっており、代わりに買おうとした天使ケーキという名のチーズケーキはたまたま在庫切れ、という不運に見舞われたのですが、新しい商品にも出会えました！

まずはこちら。蜜豐糖脆蛋糕という名前の卵ラスクです。

一口サイズの可愛いラスクで、口に入れると卵の香りが広がり、バターの風味もしっかり感じられるお菓子となっています。甘さもくどくなく、比較的あっさり食べられると思います。

カリカリさくさくの軽い食感が特徴的です。さっくりしているのに、口の中で溶けていきます。硬すぎて、歯茎に刺さるなんてことはありません。

続いてはこちら。なんとリュウガンのロールクッキーです。榴槤蛋捲という名前だそうです。リュウガンといえば台湾では有名な果物ですよね。

ライチに似ていますが、甘さは控えめで、癖のない味です。写真のように比較的どこでも自生しているので、夏はリュウガン狩りがあちこちでできます。

こちらのクッキーの風味ですが、ほんのりリュウガンのような甘い香りがしますが、しつこくはなく、どちらかというと大人な雰囲気のお菓子で、ちょっと良い紅茶なんかのお茶請けにすごく合うと思いました。FORBIDDENと書かれたパッケージも素敵ですね。

どちらも試食で頂いたのですが、卵ラスクはお土産に一箱購入して帰りました。12個入り250台湾ドル。Sunny Hills好きの家族にも好評で、パイナップルケーキよりも重量が軽いのでお土産の重さが気になる方にもおすすめです。

蜂蜜をたくさん使っているのか、ハチの巣型のパッケージも可愛いですね。

微熱山丘台北店から松山空港への行き方！

最後に、微熱山丘から松山空港までの行き方をご紹介致します。実はこちらの方がかなり簡単で、距離は1.2kmありますが、大通り沿いを歩くだけですので、非常にわかりやすいと思います。

微熱山丘の北側の大通り、民生東路五段を左手（西側）に進み、光復北路という大通りにぶつかると、そこを右折、北側へ進むとすぐに空港に着きます。私はここから桃園空港行きのバスに乗りましたので、帰りの飛行機直前までお買い物を楽しむことが出来ました。松山空港発着の便を使われる方にはぜひ徒歩でお店へ行かれることをおすすめします。私も正直ここまですぐに行ける距離にあるとは思っていませんでしたので、車移動、バス移動が苦手な方はぜひ挑戦してみてほしいです。

空港までの通り道で見つけたブーゲンビリア。日差しに照らされて赤々としていました。

おわりに

いかがでしたでしょうか？今まで、行ってみたいけど難しそうだし、どうしようかな、と迷っていた方。ぜひこちらの記事を参考にお店まで足を延ばして頂きたいと思います。素敵なお店ですし、商品も間違いなく美味しいですので、本当におすすめです。お読み頂き、ありがとうございました。

■DATA
微熱山丘 Sunny Hills 台北民生公園門市店
台北市松山區民生東路五段36巷4弄1號
定休日：なし
営業時間：10:00～18:00