前回は、台南グルメの王道、サバヒのお粥とピーナッツちまきをご紹介しましたが、今回はスイーツ部門でまとめてみました。台北と同じく、ジューススタンドやフルーツのかき氷なども、もちろん有りますが、ちょっと珍しい台南スイーツを今日は紹介したいと思います。
台南の豆腐氷は冷え冷えプルン!懷舊小棧
台南の有名スイーツの豆腐氷って知っていますか?実際には、お豆腐ではなく、牛乳プリンもしくは杏仁豆腐の事なのですが、それがかき氷の上に乗っていて、小豆や緑豆などと一緒に頂く、夏にぴったりのスイーツです。
台南に来るまで全く知らなかったのですが、こちらでは割とポピュラーなスイーツなんだそう。シンプルですが、プリンがなんとも言えない絶妙な柔らかさで、氷とよく合ってすごく美味しいんです。
お店は台南駅の南側、駅前の通りをひたすら南下し、忠烈祠で右折、五妃廟という廟の真ん前にあります。友人の友人がこのお店の真上のアパートに住んでいたそうで、友人にとっては懐かしの味だそうですが、もともとかなりの人気店です。学生を中心に若い人が、この日もたくさん訪れていました。
メニューはかなりの種類があり、注文カウンターで紙とペンを取り、書き込みます。先に席を取ってもいいようです。基本は杏仁豆腐、ミルクプリン、抹茶プリン、プリンなしかき氷の中から選べて、トッピングも小豆やハトムギ、ゴマソース、サツマイモ、パイナップルなどから選べますので、組合せは無限大です。これは迷いますね~。
お店は注文カウンターの右側を入ると、テーブル席があります。レトロな雰囲気が素敵ですね。台湾らしく、味のある古いインテリアを置いています。結構な人数が入れますので、混んでいても席は見つかるはずです。
清潔な店内にはこのような形のテーブルと椅子が置いてあります。この独特の形・・・実は、台湾の小学校の机と椅子なんです!どこの公立でもよく使われているタイプだそうで、机は細長い二人がけを、二つくっつけているんですね~。あちこち名前が彫られていたり、使用されていた当時の面影を残しています。台湾人からすると、とても懐かしいらしいです。
豆腐氷目当てで来たのに、予想外にも、友人の子供時代を想像させてくれる場所となりました。
私たちが注文したのは、牛乳プリン練乳がけの、トッピングは豆三種類乗せ(メニューでは總合となっています)、お値段60元です。かき氷は、そのままだと味のない氷ですので、濃い練乳がたっぷりかかっているので、溶けてくると丁度良いです。また、トッピングも台湾の小豆餡は甘さ控え目ですので、全体としては甘すぎることはないです。私は日本の餡が大好きですので、本当はもう少し甘くてもいいくらい。ハトムギのモチモチ感も良いですし、全部一緒に口に頬張ると幸せですよ~。
プリンの硬さと甘さも丁度良く、氷以外はそれほど冷やしていないので、お腹が冷えすぎることもないと思います。かなり大きいので、お腹がペコペコな場合以外は、二人で一つシェアで丁度のサイズですよ。ぜひ、台南に来たら、食べて見て下さい。
台北にも豆腐氷のお店はあるらしいのですが、絶対!台南で食べるほうが美味しいです。
お店の名前が、旧字体で難しいですが、「懐旧小桟」でも検索出来ます。
■DATA
懷舊小棧
台南市中西區五妃街206號
定休日なし
営業時間 10:30~22:00
黒豆花が美味しい!茂記安平黒豆花大王
こちらは黒豆を使った豆花で有名なお店です。外観は派手ですが、訪れた際は、店内も落ち着いていて、地元のおじさんが数人いたくらいでしたので、ゆっくり休憩出来ました。
でもなぜか店内には、店主が昔、兵役で軍隊にいた頃の写真が何枚も貼られていて、不思議な感じでした。おそらく若くて筋骨隆々としていた頃の、ご主人の自慢の写真なんでしょうね。
席を取ったら、セルフ式ですのでカウンターに注文に行き、トレイで持って来ます。メニューはこちら↓ 定番の豆花に、色々なトッピングの組み合わせが並んでいます。
セルフサービスで、黒豆茶も無料で飲めます。煎ってあるのか、香ばしく甘い黒糖と合っていて、お茶というより、黒糖ジュースのような味です。こういうドリンクサービスが多いのは、台湾の良いところですね。
注文したのは、いつも大好きな粉圓豆花。こちらは小さいタイプのタピオカで、プニプニ感がたまりません。黒豆を使った豆花は初めて食べたのですが、通常の大豆の豆花と比べて、少し味が濃いような気がします。しっかり、豆の風味がして、しかも豆腐も固めで食べごたえありの一品です。友人はハトムギ入りを食べていましたが、そちらの方が甘さ控えめで、男性受けが良さそうです。
お店は有名観光地の安平古堡(あんぴんこほう)の近く、安北路を海の方に進むとあります。
■DATA
茂記安平黒豆花大王
台南市安平區安北路147之1號
定休日なし
営業時間 13:00~22:00
布萊恩(BRIAN BLACK TEA)
スタンド式のお茶屋さんです。台南では有名店のようで、紅茶以外にも烏龍茶や緑茶の取り扱いもありました。
こちらのお店はかなりお茶にこだわりがあるようで、商品の多くが、どこの産地でどの季節に収穫したものか、水源はどこか、まで細かく明記されいます。なかなかここまでしっかり産地紹介しているスタンドのお茶屋さんはないですよね。
阿里山高山紅茶や花蓮瑞穗蜜香紅茶は特に、厳密に産地や季節を限定しているようで、少し割高な価格設定になっていました。
注文したのはアッサムのアイスミルクティー、砂糖少な目です。こうしたジューススタンド系のお茶は大体薄くて苦い美味しくないお茶を砂糖の甘さで誤魔化していることが多いのですが、こちらの紅茶はアッサムの香りがちゃんとして、味わいも濃くてとても美味しかったです。
ランチタイムが終わったころに行きましたので、若者を中心としたお客さんが次から次へと来ていましたよ。
ノーマルサイズで65元。少々割高ですが、美味しいですので、一度はお試しあれ。また、台湾全土でレジ袋が有料化されましたので、こちらのお店も別途支払わないとテイクアウト用の袋は付きません。そこで、こちらのお店は、カップホルダーに工夫がされており、ダンボール地のホルダーを縫い目に沿ってベリッとめくると、持ち手が出来る仕組みになっています。
ビニール袋よりは、やはりちょっと持ちにくいですが、無いよりはマシです(笑)。鞄に入れると水滴で濡れてしまいますしね。
台南市内にいくつか店舗がありますが、便利なのは永樂市場の近く、洋服の卸売店がひしめき合う國華街三段と正興街の交差点にあります。林百貨店からも近いですよ。
■DATA
布萊恩紅茶 Brian blacktea 正興總店
http://www.brianblacktea.com.tw/
台南市中西区正興街62-2號
定休日なし
営業時間 7:00~22:00
まとめ
いかがでしたでしょうか。台南のスイーツも台北には負けていませんよ!台北で多く見かけるチェーン店も、こちらではあまりありませんし、初めて見るお店やスイーツにも、どんどん挑戦してみて下さい。きっとハマるものが見つかるはずです。次回は、台南名物、牛肉スープを紹介したいと思いますのでお楽しみに。
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