台湾のガイドブックの、グルメのページを開くと必ず載っているのが、こちら阿宗麺線さん。
麺線とは、台湾式そうめんで、日本のものより少しだけ平たく幅があり、それを、とろみのあるスープで煮込んでいる料理のことです。麺線は、台湾では朝ごはんとして食べられていたり、あとはお米の代わりに、焼き素麺のような、料理の付け合せの一品として出てくることもあります。台湾ではポピュラーな料理の代表ですが、その中でも阿宗麺線は、数ある台湾の麺線屋の中でピカイチに有名です。
理由は立地など色々あるのでしょうが、一番は、やはり癖のない、万人受けするその味が理由なのではないでしょうか。今回は、皆さんご存知の阿宗麺線の魅力を、改めて、こちらでご紹介したいと思います!
場所は西門。活気のある若者の街
阿宗麺線は、MRT西門駅から歩いて5分程の場所にあります。付近は若者で賑わう繁華街。台北の中でもとくに、商業施設や飲食店が密集している地域だと思います。朝から夜まで人でごった返していますが、治安が悪いということもないので、女性でも安心して歩くことが出来ます。
阿宗麺線は、西門駅のちょうど北西、歩いてすぐのところにあります。ケンタッキーフライドチキンなど飲食店が並んでいる中、一際目を引く大行列が、朝夕を問わず常に出来ています。
最近では、日本からの観光客だけでなく、中国や東南アジアからと思われるお客さんも多くいらっしゃいます。すっかり大人気店となっていますが、実際並ぶと購入までどのくらいかかるのか検証してみました。
実際、長蛇の列に並んでみた結果、回転は良く、あまり待たずに買える!
今回訪れたのは、日曜日の午後6時半、一週間の中で最も混み合いそうな時間帯でした。列は実際にかなり伸びており、隣の店舗前をずらーっと人の壁が覆ってしまっているような状態でした。まぁ長くて30分くらいかな、もう少しかかる可能性があったら止めようかなとも思っていたのですが、実際はかなり回転が良く、あっという間に自分の番が来ました!
並び始めたのが18時35分、注文と支払いを終えて、麺線を手にしたのが40分ですので、実質5分しか待ちませんでした。とっても早いですね。というのも、店員さんの手際がとても良く、「先注文前払い」を徹底していますので、流れるようにお客さんは商品を受け取って行っていました。
では、注文する際、他のお客さんの迷惑にならないよう、最低限知っておくべきルールをここでご案内します。
商品は二種類のみ!注文も指差しでオッケー
では、早速メニューを見てみましょう。なんと、料理は一種類の麺線のみ、違いは大か小か、器の大きさのみです。(持ち帰り用特製辣油は注文表にありました)外国人のお客さんが多いので、英語も通じます。ラージ、ワン、とかで十分です。とにかく早く!スピーディに注文して欲しいようなので、余計なことは一切聞かれません。英語で注文するのも勇気がいる、という場合は、写真のようにメニューが置いてありますので、これ、一つ、とか、指差しで注文しましょう。
支払いは基本、現金のみだと思います。大でも70元ですので、100元札を渡すだけで良いです。たっぷり入って日本円で300円以下とは、かなり良心的なお値段です。
スピード優先ですので、注文と支払いが済んだあとも、自分の順番が来て、商品を受け取るまで少しかかりますが、忘れられたり間違われたりすることは無いので、ご心配なく。あと、気をつけなければいけないことは、順番に麺線を器によそってくれるのですが、そのときに上にパクチーを載せてくれます。店員さんがチラッとこちらを見て確認してくれますので、パクチーが苦手な方は、必ずそこで首を振るなり、ノーと言いましょう。そうすれば、入れずに渡してくれます。
器にたっぷり入っていて、熱いですので、零さないようしっかり受け取りましょう。
商品を受け取ったら、次のお客さんの邪魔にならないよう、さっと左に避けましょう。左手にはトッピング用のソースが置かれていますので、自由に使うことが出来ます。チリ、ガーリック、お酢の三種類があり、辛い味が好きな方はチリソースなど足しても美味しいと思います。台湾の方は皆さん、お酢を入れるのが好きなようで、よく台湾の友人たちが、他のお店でもドバドバお酢を足していた記憶がありますが、私は正直苦手です・・・
色々試してみたい気もしますが、しかし、ここはぜひ!最初はそのままのお出汁の味をまずは楽しんでほしいと思います。
カツオ風味のスープと、プリプリのモツが絶品!
では、早速頂きましょう!
私は苦手なパクチーを抜いていますので、写真のような見た目になります。香りはとくに癖もなく、醤油ベースのスープがアツアツで器いっぱいに入っています。味はカツオ出汁が効いていて、日本人向けの味付けだと思います。出汁を丁寧に取った、というよりは、むしろスープに鰹節がしっかり浮いていますが、それはご愛嬌。具材は豚のモツのみで、こちらも臭みはほとんどありません。(気になる方が絶対いないとは言い切れませんが・・・) お醤油とカツオ出汁ですので、かなり和風の味付けと言って過言ではありません。
モツもかなりたっぷり入っていて、ぷりっぷり且つとても柔らかく煮込まれています。そうめんなので、お箸で頂きたいところですが、噛まなくて良いくらい柔らかくなっていますので、付属のスプーンでかきこみましょう。ただし、とっても熱いので火傷には注意して下さいね。
小さい方の器で頼みましたが、お椀にすりきり一杯入れてくれますし、モツが入っているのでかなりボリュームがあります。女性なら小椀一つでお腹いっぱいになりますよ!ちなみに、ほとんどの人がお店の周りで立ち食いして、お店のゴミ箱に入れ物を捨てて帰ります。周りのお店に迷惑じゃないのかな、とも思いますが、とくに問題ないようです。ただ、食べるときは周囲に気を配りましょうね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?小腹が空いたときでも、便利な立地で、ささっと食べられる上に、味も絶品の阿宗麺線。西門駅周辺は見どころも多いですし、一日じっくり時間をかけて遊んで、その際には阿宗麺線にも立ち寄って頂きたいと思います。お読み頂きありがとうございました!
■DATA
阿宗麺線
台北市萬華區峨眉街8-1號
定休日なし
営業時間:8:30~23:00
この記事へのコメントはありません。