台南のディープスポットおすすめグルメ第3弾です。前回は、スイーツ系を中心にまとめてみましたので、今回は、台南を代表する料理、牛肉スープや蝦捲など、ちょっとガッツリ系のメニューをご紹介したいと思います！

台南といえば牛肉スープ！

台南料理として有名なのが、生の牛肉をスープでしゃぶしゃぶして、赤身が残ったまま頂く牛肉湯という料理です。

何軒か有名店もありますが、台南の牛肉スープであれば、大体どこのお店もハズレなく美味しい、と、台南在住の友人が言っていましたので、私たちは泊まっていた永樂市場内にあるこちらのお店にお邪魔しました。

牛肉スープは朝食として提供されることも多いですので、時間には気を付けて下さい。お昼前には終わってしまっていることもあるそうです。

本当はこの斜め前のお店のレビューが良かったので、そちらに行こうと思っていたのですが、残念ながら、休業日でした。でも、たまたま行った、このお店もとっても美味しかったです！台南の牛肉湯は、全体的にどこもレベルが高いのだと思います。

お店のお母さんが赤身の牛肉の塊を店頭で薄切りにしていきます。

ものすごい勢いでどんどん切っていきます。薄切りと言っても日本のような薄さではありませんが、食べ応えがあってこれはこれで良いと思います。

こちらが牛肉スープです！まさに！と、いったビジュアルですね。牛肉以外入っていません。（笑）

スープはおそらくお肉から取ったであろう、コクのある薄味のスープです。漢方などの風味は少なく癖はないので、万人受けすると思います。

お肉を先にお椀に入れ、上からスープを注いでテーブルに運ばれてきます。少し赤身が残っていますが、新鮮ですので心配いりません。こちらをそのまま食べるもよし、台南独特の、みたらし団子のタレのような、甘辛いソースがテーブルに置かれていますので、こちらに付けて、しょうがと一緒に頂くのも美味しいですよ。

あまりスープに浸し過ぎると、少し硬くなりますので、早めに頂いた方が美味しいです。

他にもテーブルの上に、辛いソースや生姜、お酢が置かれていて、すべてセルフでお皿に取って使います。お酢やお酒は、スープに入れると風味が変わって良いです。結構合いますよ。

牛肉スープが大きいサイズで600円なので、かなり安いです！なかなかこの値段で、台北では食べられないはずです。

朝から牛肉なんて、重い！と思っていましたが、スープとして頂くので、あっさりしているのと、赤身が多いですので、今回は二人で半分にしましたが、ペロッと食べてしまいました。一人一つでも良かったかな、と思うくらいです。白いご飯と一緒に頂くとお箸が止まりませんよ～。

ちなみにこちらの永樂市場ですが、朝からとても活気があり、歩いているだけでいろんなものが見られて楽しいですよ。果物屋さんでは、旬のフルーツが安く買えますし、この日はメロンが一個300円程度で置いていました。昔ながらのサンドイッチ屋さんや、青草茶というハーブティの専門のお店もあったりして、台北の市場よりローカル色が強いなと思いました。おすすめです。

◆DATA
潘家牛肉湯
台南市中西區國華街三段125號
定休日：月曜日
営業時間　8:30~22:30

牛肉湯のラムバージョンが食べられる！包成羊肉

羊肉湯の有名店です。朝5時から営業しており、11時には閉まってしまいます。私たちが到着したのが、11時15分前でぎりぎりでしたので、行かれる際はお気を付け下さい。

牛肉湯と同じように、新鮮なラム肉を、スープに浸してしゃぶしゃぶして頂きます。羊肉の部位とメニューを選べるシステムで、スープは180元と少し牛肉湯よりはしますが、白ご飯10元と全体的には良心的なお値段ですし、早起きして行く価値ありですよ。

テーブルに着くと、店員さんがメニューを持って来てくれます。カウンターで注文、受け取ります。

モツのスープと煮物を注文しましたが、よほど新鮮なのか全く臭みがなく、とても美味しかったです。

こちらがスープ。柔らかく、煮込んでいないのに、全く臭みがないです！モツも混ぜられています。スープは塩味でシンプル。牛肉スープ同様、こちらも見た目よりあっさりしているので、朝から問題なく食べられます。

茹でたモツに、甘辛い、台南らしいタレが絡められています。こちらも生姜と一緒に頂くとさっぱりして美味しい！

お肉がホロホロで柔らかく、とっても食べやすかったです。ラムが苦手な人でもこれなら美味しく食べられると思います。騙されたと思って、一度お試しあれ。

◆DATA
包成羊肉
台南市中西區府前路一段425號
定休日：月曜日
営業時間　5:00~11:00

周氏蝦捲

台南には蝦捲（エビ巻き）という料理があります。要するに、海老のフライ、春巻きのような揚げ物料理なのですが、こちらの周氏蝦捲は台南でも最も有名なお店だと思います。安平古堡へ行くまでの川沿いにありますよ。

注文はカウンターで行います。ファーストフードのようですね。写真もありますので、わかりやすいと思います。

有名なお店ですが、価格はリーズナブル。蝦捲二本で60元、魯肉飯が35元です。蝦捲は炸蝦捲、魯肉飯は魚鬆肉燥飯、という名前になっています。

余談ですが、肉燥飯（ローツォーファン）は、魯肉飯の肉そぼろより、豚肉が大きく角切りの場合の名前のようです。

蝦捲は衣がサックサク、海老もぶつ切りにはなっていますがプリッとしていて、臭みもありません。魚介類が新鮮な台南ならでは、ですね。中は海老だけでなく、ネギなどの野菜も少し混ぜられていて、甘みがあって美味しいです。

魯肉飯は、魚デンブ入りのものにしましたが、これもとても美味しかったです。私は肉デンブが苦手なのですが、魚のものは美味しい！変に漢方の味もしませんし、甘くもなく、食べやすいです。

15時頃、変な時間帯に行きましたのでかなり空いています。店内はとても清潔ですので、快適ですよ。一人で来ている方も多く、ピーク時からずらすと、ゆっくり食事が出来ます。

カウンターの脇にはお土産コーナーもあります。時間があれば、覗いてみるのも良いと思います。

◆DATA
周氏蝦捲
台南市安平區安平路408號之1
定休日なし
営業時間　10:00~22:00

集品蝦仁飯

 

こちらも台南名物、海老ご飯の有名店です。もう一店舗、道路を挟んですぐの所にも有名なお店があり、本当はそちらに行こうとしていたのですが、訪れた火曜日が、たまたま定休日で、急遽こちらにお邪魔することにしました。

ちょうど正午過ぎくらいに着いたので、お店の前の駐車スペースは満車状態で、なかなか停車するのにも一苦労するくらい、賑わっていました。外国人客も多いようでしたが、大半は地元のお客さんで、テイクアウトして行く方が多くいました。

空いている席について、席番と食べたいメニューの所に数を記入し、カウンターに持って行きます。支払いは、料理が全て運ばれてきた後、テーブルで支払います。

料理はかなり早く出てきます。こちらの小皿の青唐辛子とじゃこの炒め物と、ソーセージは一品料理の棚から各自取ってくるシステムです。どちらもとても美味しかったですよ。

こちらがエビご飯です。お米を炊くところからエビを投入しているようで、出汁がしっかりご飯に染みていて、めちゃくちゃ美味しかったです！注文したのが、エビと豚肉の両方が入っているものだったので、お肉に隠れてしまっていますが、下の方にゴロゴロ、エビが入っていましたよ。優しい出汁と醤油の風味で、日本人なら大好きな味だと思います。

ただし、テーブルに置かれているたくあんは、かなり塩辛いです。（笑）食べ過ぎないようにしましょう。

お昼時はかなり忙しいようです。店員さんは皆さんテキパキ仕事をしていらっしゃるので、提供も早いのでしょうね。有り難いです。

写真を撮り忘れてしまいましたが、あとアヒルの目玉焼きも注文してみました。鶏卵より味が濃く、臭みもなくて美味しかったです。半熟でしたので、ご飯の上に乗せて卵かけどんぶり風にしてもご飯とよく合いましたよ。

◆DATA
集品蝦仁飯
台南市中西區海安路一段107號
定休日なし
営業時間　9:30~20:00

おわりに

いかがでしたでしょうか。写真を見ているだけで、味を思い出してお腹が空いてくるくらい、本当にどこも美味しかったです。なかなか台南まで足を延ばすのは大変かも知れませんが、物価は台北よりずっと安いですし、新鮮で美味しいお肉や魚料理を満喫することが出来ます。ぜひ、ちょっと遠出して、のんびりした台南の空気の中で、美味しい料理を楽しんで下さいね。