台湾は、私にとってはまさに買い食い天国です。これだけ海外生活が長くなった今でも、一人で海外旅行に行って一人でお店に入って、席に注文を取りに来てもらってお支払いして・・・って、私には結構ハードルが高いのです。(日本でも苦手ですが)
ですので、簡単にどこでも買えてその場でぱくっと食べられて、しかも安いというのは本当に助かります。
台湾の軽食屋台は、夜市にあるのはもちろんですが、割とお昼間からやっているお店も多く、旅行中や普段の生活でも小腹がすいた時にパパッと食べられて便利ですよね。バイクに乗って通勤や通学している方もよく、ジュースや紙袋をビニールのレジ袋に入れてもらって、バイクの手荷物掛けに掛けているのを見かけます。
夜市はまた別の魅力がありますので、今回は昼間に買えるもの中心に、安くて美味しい、おすすめの台湾おやつをご紹介したいと思います。
回転焼き(紅豆餅もしくは車輪餅)
余談ですが、回転焼きと呼ぶのは関西だけで、今川焼、大判焼き、日本では色々な呼び方があるらしいですね。つまりは、丸い甘い生地の中に、餡が詰まっているあのお菓子ですが、台湾にもあります。ひょっとしたら、日本時代に伝わったのかも知れませんが、形も味も良く似ています。でも、こちらのものは、少し餡子があっさりしている気がします。
こちらは台北市内に数店舗の支店を持つ、晴光紅豆餅さんの回転焼き。一つ10元で販売されているお手頃なものです。大きさは標準的な日本の回転焼きと同じくらいですね。
皮からはみ出した羽が、日本のものより大きいかも知れません。カリカリして美味しい部分なので大好きです。
餡子とカスタード、切り干し大根の三種類です。餡子はこちらも安定の美味しさで、万人受けする味です。
カスタードは少しあっさりしすぎかもしれません。乳製品の価格が高い台湾ですから、ミルクやバターの風味は薄く、卵メインのクリームというか、とてもさっぱりしています。
しかし、おすすめは何と言っても、切り干し大根!
台湾の人はなぜか、甘いものと塩辛いものの組み合わせが大好きです。こちらも、甘い生地の中から塩気のある切り干し大根がどっさり出て来て、はじめはびっくりしましたが、慣れるとなんだかやみつきになります。おやつだけど、食物繊維たっぷりで、罪悪感も少ないです。
お店では出来立てを食べられますし、時間が経っても硬くならず美味しいです。
こちらの晴光紅豆餅さんは、北投や淡水の駅前、忠孝復興駅近くなどに支店がありますので、観光のついでに気軽に立ち寄れますよ。
焼き小龍包(水煎包)
生煎包とも言ったりしますね。台湾ではこうした焼き小龍包のスタンドが至る所にあります。もとは小龍包と同じで、上海料理から来ていると思うのですが、台湾の方は、蒸し器で蒸した小龍包より、焼いたもののほうが食べやすいからか、こちらの方が人気があります。実際は、現地の人にとって鼎泰豊の小龍包はそんなに毎日食べるものではありません。
一つ13元から15元くらい。5つ買うと1つおまけ、など、たくさん買うほどお得になるお店も多いのでまとめ買いがお得ですが、一つだけでも充分満足感があります。
定番の豚肉だけの鮮肉包ロウパオも美味しいですが、私はあっさりした野菜の菜包ツァイパオ、とくにニラと春雨が入った韮菜包が好みです。
大抵のお店では、カウンターの上やケースの前に、写真のようにソースが数種類置かれていて、セルフでもらって帰ることが出来ます。ビニール袋や持ち帰り用箱に直接入れるか、小さい容器を置いてくれていることもあります。
こちらの写真のお店、老蔡水煎包は、台北站周辺にいくつか支店があり、早朝から深夜までやっているので便利ですよ。
麺線
台湾風にゅう麺ともいえる料理です。レストランなどで、イートインももちろんできますが、一番有名な阿宗麺線は、テイクアウト専門ですので、食べ歩きにぴったりです!
カツオ出汁ベースの、日本人に向いている味付けです。何も言わないとパクチーがどっさり付いて来ますので、苦手な方ははっきり伝えましょう!
アツアツのにゅう麺の中に、ぷりっぷりのモツがたくさん入っています。小さ目の器ですが、お腹いっぱいになりますよ。本当においしいのでこれは特におすすめ。
夜でも賑わっている西門エリアにありますので、混雑は必至ですが、回転が良いのであまり待たずに買えちゃいます。
お店の周りで立ったまま、食べている方が多いですが、お店も多く賑やかな場所ですので、食べながら散策してみましょう。
ベビーカステラ(雞蛋糕)
ベビーカステラというか、ベビーカステラの味はしますが、台湾のものは少し大き目です。手のひらに乗るくらいの、コロンとした楕円形が多いです。これは夜市でも定番であるようですね。動物の形とか、可愛らしいものもあります。ベビーカステラ屋さんも市内にはたくさんあって、すぐに見つかると思いますし、美味しいお店は行列が出来ています。
はちみつ入りでほんのり甘く、小さいので何個でも食べてしまいそうです。シンプルで飽きの来ない味です。
こちらの屋台は忠孝敦化站の出口付近にあります。夕方時はいつも混んでいる人気店ですが、3個25元ですので非常にお手頃です。
動物の形をしたものなど、大きい駅の近くでちょくちょく見かけます。買いやすいのと、持ち運びしやすいので便利ですね。
コンビニの肉まん(肉包、包子)
どうやら台湾のコンビニはセブンイレブンとファミリーマートが二大勢力のようです。市内でも郊外でもよく見かけますので、屋台文化の台湾でもすっかり定着しているのでしょうね。私はどちらも好きで、割高ですが、簡単に見つけられて日本とほぼ同じシステムなので、時々利用しています。
おでんや、お菓子類も良いですが、私は温かい肉まんが大好きです。肉まんも同じように保温機能のあるショーケースに入れられて、置かれています。
味も癖がなく、ふかふかで美味しいですよ。
ナマカシ
こちらは日式銅鑼焼(どらやき)と書かれていますが、しっとりぷにぷにした触感の小麦粉の生地に白餡や粒餡などが入っている、素朴な味の生菓子の屋台です。ゴマのおまんじゅうだったり、ピーナッツが入っていることもあります。一つ20元くらいですし、ちょっと甘いものが食べたくなったときに、指さしで注文できますので、意外と重宝します。
中山駅近くと、迪化街の永楽市場近くで屋台が出ているようです。夕方までの営業で夜はいませんので、ご注意を。
おわりに
いかがでしたでしょうか。つい、旅行で来ると定番のタピオカミルクティーばかり飲んでしまいますが、屋台のおやつも素朴で美味しいものがたくさんありますので、見たことのないものでもぜひ挑戦して欲しいです。意外とはまるものが見つかるかもしれませんよ。
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