北投と言えば、どこの旅行雑誌を見ても、必ず温泉地として名前が上がる有名な観光地ですよね。日本時代から続く温泉地で、今でも日本式の温泉が残っていることで有名です。ただ、旅行に来てまで、温泉に入らなくてもいいか~と思ったり、細かいマナーの面で、やはり日本と台湾は違いますので、不安に思われる方もいるかも知れません。しかし、心配は要りません。温泉に入らなくても、十分観光地として面白いエリアですので、一度お散歩がてら遊歩道を歩いて、台湾の温泉を間近で見てみると、とっても面白いと思いますよ!
今回は、北投温泉エリアの中にある、地熱谷という源泉が湧き出る公園をご紹介致します。
新北投駅から徒歩約15分!遊歩道も完備
はじめにお断りしておきますが、今回訪れた際、北投はあいにくの雨模様。ですので、冒頭のカバー写真のような綺麗な写真は、以降ずっとありません!!
台北は亜熱帯で、一度雨模様になると、降ったり止んだりすることもなく、一日中ずっと雨です。本当は綺麗な景色をお伝えしたかったのですが、今回は断念です。行き方をイメージ出来るようになってさえ頂ければ、と思いますので、そのつもりで読み進めて下さい。
地熱谷に行くには、MRT赤ライン、淡水信義線の北投駅から新北投駅行きに乗り換えた終着駅、新北投駅から徒歩が便利です。北投駅からでも歩くことは出来ますが、時間がない方には新北投駅まで電車で行く方がおすすめです。距離はたった1km。遊歩道が整備されていますので、景色を見ながらのんびり歩いているとすぐに着きますよ。
こちらが新北投駅を出てすぐの地上のところ。はい、どん曇ってますねー。この記事、延々とこの暗さが続きますがご容赦下さい。
駅前から北に延びる中山路と光明路、それぞれが北投公園を挟んで南北の位置にあり、どちらを通っても地熱谷に行くことが出来ます。どちらも雰囲気は似ていますし、温泉宿も両側にありますのでお好きな方を歩いて見て下さい。
今回は公園の南側、光明路を進みます。
こちらは光明路沿いの水美温泉会館という三ツ星ホテルの前にある、手湯です。温泉が出ていて温かく、雨で冷えた手を浸すと、とっても気持ち良かったですよ。硫黄の匂いも、この辺りはほんのりしていますが、臭いということもなく、ああ日本の温泉地に似ているなーと感じられます。
通り道にはセブンイレブンもあります。その他、お茶のみを売っている自動販売機など、ちょくちょく売店がありますので、ご心配なく。この日は雨で少し冷えましたが、夏場はかなり暑く、温泉の湿気もありますので、水分補給は忘れず行って下さい。
夏に訪れた日本の友人は、カラカラになって辛かったと話していました。
有名な阿里山のお茶の自販機も。ちなみに、よくお茶が「泡茶」と表記されていますが、別に泡立ってはいません。浸す、という意味の漢字が「泡」ですので、普通に冷茶くらいの意味だと思います。タピオカとか入ってませんからね。
セブンイレブンのすぐ隣に、湯気の出る場所が。この辺りはあちらこちらから、源泉の湯気がぷしゅ~と出ています。
北投公園が通り沿いにあります。時間がある方はこちらも散策してみると良いでしょう。緑の多い公園で、晴れているととても綺麗だと思います。お手洗いもあります。
こちらは有名な5つ星ホテルの、日勝生加賀屋国際温泉飯店。教育が行き届いているのか日本語対応も完璧、おもてなしも日本の温泉宿と同じレベルなんだそうです。すごいですね、一度余裕があるなら泊まってみたいものです。
温泉街を通り抜けると、温泉の源泉が流れ込む川沿いを歩くことが出来ます。今回は濁って濁流になってしまっていますが、これも晴れの日ならとても綺麗なはず・・・
こちらは泊まらなくても入れる銭湯式の温泉。この辺りでは一番有名でしょうか。瀧の湯さんです。コインロッカー式で貴重品も安全ですし、リフォームされて最近きれいになったそうです。入浴料は150元。日式ですので、水着は不要です。結構湯温が高めだそうですので、体力に自信のない方は短めに入浴された方が良いかも知れません。
私は小心者なので、一人で裸で入る勇気がなく、今回は断念。
まだまだ遊歩道は続きます。
こんな風に少し休めるスペースがあったりします。暑い日にはちょうど良いでしょうね。
濁流ですね・・・ 湯気がもわもわと上がっているので、温泉が混ざっています。夏場は気温が上がって大変ですね。
中山路と光明路がぶつかるところが少し道が開けています。売店も色々出ていますよ。
腸詰(台湾式ソーセージ)などが売られています。腸詰はどこにでもありますね。そして台湾の皆さんは本当に大好きな食べ物です。
こちらは温泉卵。お味はどうなんでしょう?勇気のある方はぜひお試し下さい。
大きな看板も設置されていて、この近辺の見どころが紹介されています。地熱谷までもう少し!
売店エリアを通り過ぎ、道なりにまだ進みます。
するとすぐ、あ!地熱谷の看板!そのまま真っすぐ進みましょう。もうすぐそこです。
地熱谷について、中国語と英語、日本語の表記で紹介されています。水温や水質など温泉の基本情報ですね。
入り口にはお土産物屋さんもありました。とくに温泉地に特化した商品が多いというわけではないのですが、文房具やマグネットなど、少し変わったかわいい物もありましたので、時間があれば覗いてみて下さい。
そして、お土産物屋さんのすぐ先、いよいよ見えて来ました地熱谷。んが!!冒頭でもお知らせしましたように、白く煙っている~~~。
この日はまだ午前中に着いたのですが、あいにくの天気の中、皆さん傘を差して来ていらっしゃいます。この時間帯と天気でまぁまぁの人手でしたので、晴れた日はかなり混み合うと思われます。
まぁ見事に何も見えません。ちなみに水温は100度前後とのこと。雨の中、その熱気は伝わってきました。
本当はとても綺麗なエメラルドグリーンの水なのですが、全く分かりませんので、参考資料を。
これです、これ。これが見たかったのですが、残念です。うーん、ぜひ次回こそは!
ただ、川の底からグツグツと湧き上がる、温泉の勢いを間近で見られるので、曇り空でも雨模様でも、楽しめる部分はあります。
ほんのり綺麗な緑色も透けて見えます。
この日は韓国人旅行客の団体さんがいらっしゃっていました。雨の中、楽しそうに記念撮影されていましたよ。
あいにくのお天気でしたが、次こそ晴れた日に来よう!と心に決めました。
地熱谷には遊歩道のマップがあったり、綺麗な公衆トイレがあったりと観光地としてはかなり整備されている場所だと思います。歩いて散策するも良し、この奥にある硫磺谷遊憩區には、足湯もあるそうなので、時間と体力のある方は、そこまで歩いてみても面白いと思います。ただし、徒歩だとかなりの坂道でさらに30分くらいありますので、覚悟して下さい。
近くには台北市立図書館北投分館!休憩スペースも
北投公園の真ん中あたりに、市立図書館があります。木造の綺麗な建物で、中は非常に落ち着いた雰囲気です。晴れていれば周りに置かれたテラスのベンチも休憩するには良い場所だなぁと感じました。
中はとても綺麗にされています。お手洗いもあり、居心地がとても良さそうでした。
携帯電話の緊急充電コンセントも用意されていて、困ったらお借りすることもできます。安全なエリアですが念の為、充電中も近くを離れないようにして下さいね。
二階まであり、皆さん勉強されたりPCで作業をされたりしていました。自由に座って本を閲覧できる場所が多くありますので、少し足を休ませてもらうにはもってこいの場所でした。静かな場所ですので、絶対に騒がないよう気をつけましょうね。
■DATA
台北市立図書館北投分館
台北市北投區溫泉路
定休日 なし
営業時間 日・月曜日 9:00~17:00
火~土曜日 8:30~21:00
おわりに
いかがでしたでしょうか?今回はお天気に恵まれず、本当の美しい地熱谷の風景は見られませんでしたが、新北投駅から歩いて行ける距離にあり、利便性もありますのでぜひ一度訪れて見てほしいと思います。真夏はくれぐれも、温泉のかなりの熱気にやられますので、熱中症などには気をつけて下さい!入場料などはありませんし、時間に余裕のある方は日帰り温泉なども楽しみつつ、台湾にある温泉を満喫して頂ければと思います。ありがとうございました。
■DATA
北投地熱谷公園
台北市北投區溫泉路
定休日 月曜日
営業時間 9:00~17:00
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