北投といえば、日本時代から温泉地として有名で、台湾好きな方なら誰でも一度は聞いたことのある場所だと思います。今も、もちろん温泉を楽しみにいらっしゃる方も多いのですが、温泉街の雰囲気はあまり感じられず、むしろ古い民家や温泉旅館を改装した若者向けのカフェや雑貨店などが増えてきています。
今回ご紹介したいのは、築50年以上の古民家を改装したカフェ solo singer Life です。
お洒落なインテリアと落ち着いた空間で、ゆっくりお茶を頂く
北投の温泉街の細い路地を通って行くと、鉄格子の奥に温かい光が覗く素敵なカフェが。たまたま相方のお母様に勧められてやって来たのですが、店内は落ち着いた雰囲気で、何よりインテリアがとても素敵です。おそらくかなり古いと思われる椅子やテーブルを、綺麗に手入れして使われていて、独特でお洒落な空間を作り出しています。
メニューは、台湾烏龍茶を中心に、アルコールや手作りのスイーツなどもあります。
こちらには、お店のマスコット的な存在の猫ちゃんもいらっしゃいます。基本的には室内飼いのようですが、隙あらば脱走しようと、ドアが開く瞬間を常に狙っています。
平日であれば、客足も落ち着いているようで、ゆっくりくつろいで行かれる方が多いように思いました。近所に住まれていると思われる若いカップルも、PCを持ってきて、何やらずっと作業をされていました。
私が頂いたのは、ロイヤルミルクティー。少しだけお砂糖が入っていて、ほんのり甘く、落ち着く味です。誰にも邪魔されず、ゆっくり旅の合間に休憩するには持って来いの環境ではないでしょうか。
◆DATA
solo singer life
台北市北投區溫泉路7巷1弄1號
定休日:月曜
営業時間:14:00~22:00
姉妹店のsolo singer innは静けさを楽しむ大人のホテル
偶然、相方と知り合いだったカフェスタッフの気遣いで、同オーナーがすぐ近くで経営しているという、ホテルの方も見学させて頂きました。通常は見学のみは不可のようで、本当にありがたかったです。
初めはそれほど興味があったわけではないのですが、エントランスに入るとびっくり!こちらもカフェかと思うほど、インテリアがとっても素敵で、思わず住みたい!と思ってしまいました。ホテルスタッフの女性(日本に滞在歴があり、とても日本語もお上手)が、「この電話台は100年前に実際に、電話交換手が使っていた機械ですよ」と、教えてくれたり、「この壁は古いものをそのまま残しているんです」などと、細かく説明して頂けました。
ちなみにこちらは、テレビや共用のパソコンなどはありません。違和感が無く、全く気づかなかったのですが、言われてみると、確かにこちらのホテルにはどこにもテレビがないのです。それは、夜は静かな空間で、本を読んで、自身の教養を高めたり、親しい友人たちとじっくり語り合ったりすることで、人間本来の生活の豊かさを感じてほしいということだそうです。
常に、デジタル機器やあらゆる騒音に囲まれて暮らす今の私たちの生活ですから、改めてそうしたものから一度解放されてみるというのも、素敵な考え方だなと感じました。
スタッフの女の子が、予約するならホテル予約サイトからするより、直接HPから予約したほうがやはり安いよ、と教えてくれました。
ちなみに、こちらのホテルに泊まると、先程のsolo singer cafeで美味しい台湾風の朝食も頂けるようですよ。また、近くの温泉の割引券なども販売されているようですので、温泉を楽しむことも出来ます。友人や家族が台湾に遊びに来るときは、絶対にお勧めしたいホテルです。
solo singer hotel
http://thesolosinger.com/jp/
台北市北投區溫泉路21巷7號
まとめ
北投は温泉街として、日本人にも有名ですが、こうした古い温泉施設や建物を活かした場所も増えて来て、また活気を取り戻しつつあります。そうした街に溶け込んで、モダンで、かつ文化やアンティークを大事にして個性を発揮しているsolo singerさん。ぜひ、北投へ観光にいらした際は、こちらの施設も覗いて見て下さいね。
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