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台北から日帰りで、自然とレトロな風景を楽しむ平渓線の旅

台北郊外の観光地として、某有名アニメ映画のおかげか九份はもう随分と有名になり、今ではすっかり中国人韓国人客でごった返していますが、田舎ののどかな風景を楽しむなら、十分方面もおすすめです。

昔ながらの建物や、レトロな列車が柵のない線路を走る姿はなんだか懐かしさもあり、素敵ですよ。

十分行きの列車は台北駅から台鐵で瑞芳駅へ行き、そこから出ているローカル線の平渓線を利用します。本数が少ないので、時刻表はしっかり確認しましょう。

まずは台北駅から瑞芳(ルイファン)駅へ向かい、そこで乗り換えです。

他にもバスやタクシーなど行き方は色々あるのですが、私はのんびり電車の旅がしたかったのでこの行き方にしました。

台北駅の中にある台湾国鉄(台鐡)の窓口で、瑞芳までと書いた紙を見せると、切符が買えます。切符販売機でも買えるようですし、悠遊卡があれば、特に心配なく乗って行けるそうです。

この写真は2011年に行ったときのものですが、自強号を使っています。特急で一時間弱で着きますが、瑞芳を通過して花蓮まで行ってしまう自強号もあるようですので、買うときは注意が必要です。窓口であれば問題ないはずですが、自販機で買う際は確認しましょう。

当時は勉強不足で特急を使いましたが、區間車を使うと座席指定もありませんし、時間もそれほど変わらない上に、もっと安く行けます。悠遊卡で區間車に乗車した場合は40元しないくらいだそうです。

瑞芳駅

瑞芳から平溪線が出るのは、一時間に一本など、かなり少ないですので駅に着いても少し時間を持て余しましたので、瑞芳の街をプラプラと歩いてみました。

朝早い時間だったこともあり、人通りもまばらですが、小さくてコンパクトな街のようです。ただ、九份行きのバスも瑞芳から出ていますので、駅から少し歩くと人通りの多いちょっとした繁華街に出ることが出来ます。

この写真は戻ってきてからお昼過ぎに撮ったものですが、このように人通りも多く随分賑わっていました。

ただ、そこまで行かなくても朝ごはん屋さんが数軒、駅の周りにもありましたので、そこで軽食を取っても良いかも知れません。

十分だけでなく平渓線のいくつかの駅を回りたい場合は、一日周遊券を窓口で購入したほうがお得です。一日券でも80元程度と安いですので、おすすめです。

ただ、最近は平渓線もかなり観光地として有名になってきているので、日中は瑞芳駅も混み合っていることもあるそうです。ですので、瑞芳駅で周遊券を購入する際は、時間に余裕を持って先に購入しておきましょう。

菁桐行きの電車が入ってきました。この日は曇っていたので、イマイチの写りですが、平渓線の電車はこんな可愛らしい見た目なんです。アジアらしくて良いですね。

平渓線は瑞芳駅から、見どころの多いところとしては猴硐(猫の街)→十分(滝、ランタン揚げ)→平溪→菁桐と続きます。途中の駅を飛ばしていますが、一日で見るのでしたらこのくらいの数で十分だと思います。私は天気と時間の関係で、平溪駅と菁桐の周りの老街しか歩きませんでした。

瑞芳を出ると、すぐに街から田舎の風景へと変わっていきます。

車内は、どことなく懐かしいような特徴的なデザインです。椅子の色もあまり見ないようなレトロな感じで素敵です。

この日は車内はかなり空いていて、地元の人が数人乗っているのみでした。日本語の出来るご年配の方に話しかけられ、飴も頂いてしまいました。

十分瀑布へは、十分の駅から結構な距離があるとのことで、今回はパス。歩くと20分以上かかるようですので、十分駅からタクシーを使うのが良いようです。ちなみにこんな感じの迫力のある滝らしいので、興味のある方はぜひ。

十分の駅でランタンを上げるというのも、もちろん興味があったのですが、いざ駅に降りてみると、人通りもまばらで天気も悪くいまいちの雰囲気でしたので、早々に諦めました!天気の良い日中であれば、たくさんの観光客で賑わっていたのでしょうけれど、あまりに寂れた雰囲気に悲しくなりました…

以前、ランタンは環境を汚す原因になるとのことで、本当は上げないほうが良い、と聞いたこともあったのですが、最近の情報では、今は自然に土に還る素材で出来ていて、ランタンがこの土地の観光産業として重要な役割を果たしているそうなので、そこまで心配いらないようですね。

天気が良いとこんな風に、ランタンも映えます。ギリギリ眼の前を走る列車も見れますよ。

私は平渓線最終の駅、菁桐駅まで行き、そこから順に戻って来ました。

菁桐駅

駅舎もノスタルジックでとても可愛いです。少し古いですが手入れされていて、保存状態は良いです。駅の周りには、お土産屋さんや屋台なども集まっています。

この辺りの家の軒先に下がっている竹の筒は「許願筒」といって、願い事が書かれていて、こうして吊るすことで願いが叶うと言われているそうです。

時間が早いこともあり、閉まっているお店も多く残念でした。でも台北よりずっとゆっくり時間が流れているような感覚があり、のんびり散策すると気持ちが良かったです。老街自体は小さいですので、小一時間もあれば十分です。

向こうに見えるのは茶畑でしょうか。

日本統治時代は炭鉱の町として栄えていたそうで、当時の建物を活かした丘の上のカフェだそうです。駅の目の前にあり、この上まで割と簡単に登って行けるようです。

菁桐駅から、線路沿いに歩いて平溪駅まで戻ることが出来ます。地図で見た限り、3kmほどですぐに着くと思ったのですが、結構良い運動になりましたよ。それでもゆっくりゆっくり歩いて1時間弱でしたので、よほど天候が悪くない限り、問題なく歩いていけると思います。あまりお店などは沿線にありませんので、お水はちゃんと持って行って下さい。

街が見えてきたら、平溪駅はもうすぐです!

平渓駅

平溪駅の周りにも老街があり、こちらも雰囲気が良いです。細い路地に小さいお店が密集しています。途中、小さい川が街中に出てきたりもします。

菁桐老街より平溪駅の周りのほうがお店は圧倒的に多いです。台湾らしい屋台なども出て賑わっていますので、歩き回ってみて下さい。

街の中は坂が多いですので、線路が頭上を走っていたりして、構造が面白いです。この上を電車が走ると迫力満点です。

線路脇に洗濯物が干してありますね。

おわりに

いかがでしたでしょうか。九份とはまた違った雰囲気の十分ですが、のんびり昔ながらの風景を楽しめる素敵な場所ですので、ぜひ台北から足を延ばしてほしいと思います。

 

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